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Er:YAGレーザによる脳組織蒸散効率測定に関する基礎研究

用手的脳腫瘍除去用手術システムに、Er:YAGレーザを用いることでより低侵襲に手術を行うことが可能になると考え、Er:YAGレーザによる脳組織蒸散効率の測定と、定量測定法の確立について実験を行った。開頭後保冷保存したブタ脳組織の切離切片へin vitroにて照射、デジタルマイクロスコープにて蒸散孔径、深さ、体積を測定し、蒸散効率を求めた。




PC制御による負荷抵抗可変型電気メスチェッカの開発

電気メスの故障、患者の感電・熱傷事故を避けるために、定期的に電気メスチェッカを用いての点検を行い、状況を把握することが大切である。前年度では、市販チェッカと同等の機能を持ち、可搬的で低コストの電気メスチェッカシステムの制作を試み、リアルタイムでエネルギー測定・波形観測が可能な負荷抵抗可変型チェッカシステムを開発してきた。本研究では、新たにPC制御による負荷抵抗可変型の測定システムへ改変、高度な測定技術を要する漏れ電流測定も可能とした電気メスチェッカの制作を試みた。


電磁スピニング粘度計の開発と性能評価

近年、生活習慣病などのリスクファクターである血液の粘度が注目されている。現存する血液粘度計は操作が煩雑などの理由から、臨床ではほとんど用いられてはいない。本研究では、少量の試料で簡単に粘度を測定することができる電磁スピニング粘度計の開発を目指した。





光トポグラフィを用いたニューロフィードバック手法の検討

「光トポグラフィ」は、近赤外光を頭部に照射しその反射光を計測することで、脳内の血液量や酸素代謝について検討することができる脳機能画像装置である。本研究では、光トポグラフィの特徴である簡便な計測とリアルタイム性に着目して、光トポグラフィをニューロフィードバックに応用することを目指している。目的に応じて適切なフィードバックをかけるためには、事前に対象とする刺激に対して賦活する脳領域をあらかじめ特定する必要がある。そこで本研究では、光トポグラフィの計測データから特定の画像を見たときに最も反応する脳領域の特定(localize)を試みた。